チャオフラテッロ！

『GUNSLINGER GIRL』＆『BitterSweet Fools』舞台探訪

● ローマ篇

　画像をクリックすると，別ウィンドウで写真を表示します。表示された画像をクリックすることで，元の画面に復帰します。

▼ ローマ国立博物館マッシモ宮

　出典： GSGアニメ第6話「報酬 ―gelato―」（Disc1の12分10秒地点）

　ローマ時代の遺跡から発掘された壁画や彫刻を収集している美術館です。テルミニ駅のすぐ近く。

▼ ティベリーナ島

　コミック第2巻第7話「Ice cream in the Spanish open space」では，「テーヴェレ川の中州」として紹介されている場所（45頁）。西側（上流側）の上空から見ると，このような構図になる。さすがに，これと同じコマを個人で撮ってくるのは無理なので，衛星写真をご覧ください。

→ Hatena::Map (map:x12.4773y41.8907)

　上の図で言うと左側にあたる左岸に掛かるのが，ファブリチオ橋（Ponte Fabricio）。橋脚に穴が空いているので見分けが付く。

　出典： GSGアニメ第6話「報酬 ―gelato―」

　ファブリチオ橋は歩行者専用であり，車両は通行できない。そのため，48頁に出てくるのはチェスチオ橋（Ponte Cestio）だと思われる。こちらは紀元前1世紀に架けられた古い橋。実際に見比べてみると，建物や橋の形状の描き込みは，かなり適当……

　探し回ってみましたけれど，これらは再現性が低いです。

▼ スペイン階段

出典： GSGアニメ第6話「報酬 ―gelato―」

　映画『ローマの休日』でもお馴染みの場所。コミック第7話でも登場している（第2巻58頁）。正面に建つ教会（トリニタ・ディ・モンティ教会）は，よりによって修復中でした……。

▼ パンテオン

出典： GSGアニメ第8話「御伽噺 ―Il Principe del regno della pasta―」（Disc2の55分50秒地点）

　後にアンジェリカと組むことになるマルコー・トーニが，恋人パトリツィアとデートしていた場所。これは，ロトンダ広場（Pza. d. Rotonda）の側から眺めたもの。パンテオンとは「すべての神々の神殿」の意。B.C.27年にアグリッパが建立し，A.D.120年ごろにハドリアヌス帝が再建した。長らく世界最大のドーム建築であったもの。正面に書かれている文字は “M.Agrippa L F Cos Tertivm Fecit”（アグリッパにより創設）。コミック第23話「泡沫（うたかた）」（第5巻5頁）も登場しており，こちらでははっきりと地名が表示されている。

　説明しないと分かってもらえないと思いますが――　コミック第11話「パスタの国の王子様（後編）」（第2巻）142頁のつもり，で撮影してきました。代役は，ヘンリエッタ☆ツインズ。

　他のコマも再現してみました。

　▽ 第2巻166頁

▽ 第2巻141頁

▼ バルベリーニ宮

出典： GSGコミック第17話 “Retiring Tibetan Terrier” （第3巻144頁）

　ヘンリエッタが潜入捜査に赴いた、ダンジェロ理事長邸。その正体は、国立絵画館（バルベリーニ宮）。1633年に完成したバロック様式建築で、もとはバルベリーニ家の館。なお、163頁に登場する地図は、絵画館の南側に隣接する大統領官邸（クイリナーレ宮殿）付近の見取り図。

　バルベリーニ宮を紹介する出版物としては，佐藤幸三著『ローマの休日ひとり歩き』（平凡社、1999年、ISBN:4-582-63361-7）があります。

▼ サンタンジェロ城

出典： GSGコミック第20話「トスカ」（第4巻90頁）

▼ 「大差の副業については陸軍情報部も苦慮しているんだ」
内部には緩やかな坂が螺旋状に築かれている。

▼ 「今回は借りを作る事になるな」
配置が変わっていますが，投石機と砲丸がありました。
右側にあるのが城の本体で，下の方に見えているのは周遊路の屋根。

▼ 「王女はこの河を泳いだんですね……」
泳ぎたくなるような水質じゃないけれどね。

▼ 『歌に生き恋に生き』

▼ パラティーノの丘

出典： GSGコミック第21話「賢い蛇、純真な鳩」（第4巻110頁）

　コロッセオ（Colosseo）に向かうべく歩くリコ＆ヘンリエッタの背後に見える廃墟。ローマの帝政時代に歴代皇帝が宮殿を建てた，ローマの高級住宅街。チルコ・マッシモ通り（Via del Circo Massimo）からパラティーノの丘を眺めると，このような光景に出会う。この通りは「真実の口」で有名なサンタ・マリア・イン・コスメディン教会から，地下鉄のチルコ・マッシモ駅へと向かう道筋。